■遠近両用レンズ(累進多焦点)境目なしマルチフォーカル 「アイポイントの重要性」

遠近両用レンズについて

今は、一般的に「遠近両用レンズ」と言えば、この境目のない累進多焦点レンズのことを言います。以前は、「境目なし」「境目あり」どちらにしますか?とお聞きして注文を受けていましたが、現在においては、お客様の方から申し出がない限り、境目なしの累進多焦点レンズが「遠近両用レンズ」の事だと一般に認識されております。

DSC_0040 DSC_0040 遠近両用レンズは、ハッキリ見える領域幅(視野)が限れます。正面を見た状態で、目だけ動かすとレンズの側方では見にくい設計になっています。揺れ、歪みを感じる部分を側方に寄せて作ってあるためです。遠近両用眼鏡を作ったが「具合がよくない」「掛けて歩けない」など、度数が影響している以外に視野が狭く歪みが多い設計である可能性もあります。各レンズメーカーは、その歪む部分をいかに無くし、広い視野の開発を競っています。


当店がおすすめする遠近両用プレミアムレンズ
※遠近両用レンズというのは、老眼度数が強くなるにつれ、「近くを見る部分の視野が狭くなる」という特徴がありますので、レンズ設計の良し悪しがはっきりします。是非、当店主も使っていて大変具合の良いNikon AI(エーアイ)をおすすめいたします。
受注後、レンズが出来上がるまでは約1週間かかります。遠方が強い凸レンズ(遠視・乱視)、老眼を加えると近用は更に強い凸レンズとなり、累進多焦点の装用が困難であることが多いお客様も具合よくお使いいただいております。

 

DSC_0040 DSC_0040 ニコン AI(エーアイ)の中でもハイグレードtypeは、ニコン史上最も歪みの少ない遠近両用レンズです。注文を受けてからお客様の個別データを基に、設計・研磨・コーティングの全製造工程を日本で行い、可能な限り「ゆがみ」を取り除いた自然な見え心地のレンズです。この商品は、メーカー側が販売店を限定し、量販店等での取り扱いを禁止しています。
  スタンダードグレード ハイグレード


遠近両用レンズ「アイポイントの重要性」

■最も使用する人が多い中間領域が広めのスタンダードタイプとフィッティングについて
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複数の度を1枚のレンズ内に設
けている多焦点レンズは、(単
焦点以外のレンズ)このように
フィッティングマークがついた
状態で眼鏡店に届きます。      
遠近両用レンズの中は、このよ
うな設計になっています。      
目」の位置を合わせてみます。
レンズをカットした後や、フレ
ームの曲がり等で目とレンズの
ポイントがずれると見えにくく
なってしまうのが特徴です。   
Point
フレームが決まったら必ずフィッティングシールを使って、黒目の位置を合わせて、レンズがカットされても近用部分までがきちんと入るか確認します。正しいフィッティング例と悪いフィッティング例をご覧ください。選ぶフレームの上下幅の寸法が重要になります。
悪いフィッティング例①と②の状態になっている眼鏡をよく見かけます。せっかく目に合わせた眼鏡処方をしてもこれでは意味がありません。
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このフレームの場合、正しいフ
ィッティングをするとギリギリ
で近用部分も全て入ります。   
正しいフィッティングの状態で
す。レンズ画像に顔写真の画像
を合わせてみます。               
①上下幅の狭いフレームをこの
ような状態でレンズをカットし
てはいけません。(悪い例)   


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②上下幅の狭いフレームで近用
部分を入れようとすると遠用部
分が上にあがって遠くが見えな
くなります。(悪い例)         
このフレームで遠用ポイント、
近用ポイントをきちんと合わせ
て遠近両用を作る場合、中間領
域の狭いタイプのレンズを使う
しかありません。※               
Point
※中間領域の狭いタイプ(ショートtype)というのは歩行や階段の昇り降りが困難など、非常に装用しにくいものです。遠用部から近用部にかけての度数の変化値もスタンダードタイプに比べて大きく変化していく為、像の「揺れ」も感じやすいでしょう。特に強い老眼度数を必要とする場合、遠用と近用との度数差が大きい程、具合がよくありません。近用度数を弱く合わせて、遠と近との度数差を少なくすれば大丈夫だと思いますがそれでは小さな文字が見えません・・


処方に合わせた遠近両用を作る

DSC_0040以前から私達がおこなっている方法、実際の販売例です。縁なしフレームが活躍します。もしくは下半分に枠がないナイロールフレームでも可能です。お客様と決めたフレームに対して具合良く正確な遠近両用眼鏡を作るための説明をした上での方法です。お顔は出せませんので購入いただいたフレームの画像とその対処策です。フレームをかけていただき、お客様の瞳孔間距離が60.0mmなので、片眼それぞれフレームのブリッジの真ん中から30.0mmにアイポイントを設定。近用度数部分が全て入るようにするためには、アイポイントから真下に21.0mm必要。実際に購入いただいたフレームです。お顔に合わせた状態で黒目の位置にフィッティングシールを合わせたところ、近用部分が切れてしまいますので、不足部分を伸ばした形板を作り、処方度数が正確にレンズ内に入るようにします。

■こちらのお客様は、遠用部~近用部までの道のりがやや短いタイプの遠近両用レンズ。瞳孔間距離が60.0mmなので、片眼はブリッジの真ん中から30.0mmに瞳が位置します(アイポイント)。近用度数部分が全て入るようにするためには、アイポイントから真下に17.0mm必要ですが上下の狭い玉型なので近用部が欠けてしまいます。

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瞳の位置を印します。 目の画像を合わせてみます。 近用部が全て入るように、新たに玉型を作
ります。
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不足している部分を足した玉型。 レンズ内に全ての度数が入ります。