■眼球にとって一番楽な位置の確認と対処 「間歇性外斜視(かんけつせいがいしゃし)」

眼鏡処方する際、時々医師がこう言います。
「間歇性外斜視の症状があるから、眼位補正の意味で少し度数を強めに合わせてあげてね?」

「間歇性外斜視(かんけつせいがいしゃし)」
これは、大なり小なり圧倒的に多い症状の事で、眼球にとって一番楽な位置を確認した上で、少しだけ補助をしてあげるという事です。
 
①まっすぐ見ています。
②外側に動きます。
③まっすぐ見ています。(外⇒内へ戻る)
 

DSC_0040
②カバーで覆うと緊張が解けて楽な位置へ


 

30代女性の例

こちらのお客様は、仕事でほぼ1日中パソコンを使用しています。いつも使っている眼鏡とは別に、中間距離に合わせたデスクワーク専用の弱い度数の眼鏡をおすすめする事がベストですが、以前に視力0.4程度に合わせた弱い眼鏡を使っていてボヤケがひどくて使いにくかったそうです。

上記画像のように片眼は遠くを見つめ、片眼はカバーで覆うと②・③の動きがあり、パソコン作業距離の50cmでも②・③の動きがある。
一般に視線のズレを矯正するプリズムレンズを用いることが多いですが、遠くを見た場合はプリズム矯正をした方が見やすいが疲れる感じがあり、近くを見た場合はプリズム矯正をしない方が良いとの事でした。

検眼を1日の中で疲労が蓄積される時間帯でもある夕方におこない、眼がプリズムレンズの力を要求する時間帯でもありますが、その要求は限りなく少なかったため、眼科医が言う「眼位補正の意味で少し度数を強めに合わせてあげてね?」この補助をおこない、利き目の確認をしました。


 
 

同じような眼鏡でも違う結果に

利き目は左眼

使用中の眼鏡
sph-6.50D cyl-1.00D Ax180° 視力1.0
sph-6.25D cyl-0.50D Ax180° 視力0.9
両眼の視力1.0

新たな眼鏡
sph-6.25D cyl-1.25D AX5°  視力1.0弱
sph-6.50D cyl-0.75D AX175°  視力1.0

利き目を左に直した結果、両眼の視力が1.2にUPしても遠方と、50cm距離を見ていても苦にならないとの事。

 
 

!ポイント
両眼で見ている時は、眼を寄せる力を使ってまっすぐにしています。眼を寄せる力を人よりも多く使うので疲労しやすい。

物体が二重に見えてしまう人は、融像を働かせ、視線を合わせて物体を一つにします。程度が強い場合はプリズム眼鏡を装用。
※ 融像 「左右の網膜に映った像を ひとつにまとめて単一視する働き」
※プリズム眼鏡 「ご自身の眼で視線をひとつに合わせきれない場合、レンズそのものに視線を曲げる加工をした眼鏡」

コンタクトレンズを使用せず、日常掛ける眼鏡の場合、中等度以上の近視になると一般的な合わせ方は片眼0.8、両眼で1.0。それよりも弱くしても差し支えなければ必ず弱い度数を選択することが基本です。弱い度数で近くを見ている時は、ピント調節筋に負担がかからない為です。

今回のお客様は、極端に弱い度数は禁物。眼位補正の役に立ちませんから。そして、完全に手元の距離(読書・スマートフォン)は、ピント調節筋に負担がかからない度数で見ていただくために、レンズの下部分が少しだけ弱い度数になっているリラクシーというレンズで御注文を承りました。
 

利き目のチェック!
両眼で見ながらホールの中にランドルト環を入れて片眼ずつ見ると、どちらかの眼で見た時にランドルト環が入っていますよ。

DSC_0040
片眼どちらかで見るとホールに入っている