視力が良い人の老化現象


遠視が入ってくる

年齢は50歳。視力はとても良いので眼鏡は使用していません。年齢的に小さな文字は見にくい為、老眼鏡は使っています。老眼鏡は最初に作ったもの(弱い老眼鏡)と、その後に作ったもの(強い老眼鏡)を使い分けているそうです。ですが、最初に作った老眼鏡はテレビも良く見え、家の中で掛けていてとても楽だとの事。後に作った老眼鏡は、パソコンや読書に使っているが、それを外して裸眼で過ごしていると、眼の周りが重たい感じになって非常に違和感が出てしまう。この眼鏡をはずした直後、クラクラする感じ・・
DSC_0040 裸眼視力は両眼とも1.5。まず、眼の調節が働かないように、0.1の指標がやっと見える凸レンズ(+3.00D)をつけて、雲霧状態にしました。そして凸レンズの度数を少しずつ減らしながら視力を出していきます。+2.50D⇒0.2 +2.00D⇒0.4 +1.50D⇒0.6 +1.00D⇒0.9 +0.75D⇒1.2 +0.50D⇒ここで裸眼視力と同じ1.5になりました。つまり現在この方には、+0.50Dの遠視が存在する結果です。 ポイント!
この遠視は年々強まる傾向にあり、それに伴って裸眼視力が落ちてくると遠用眼鏡が必要になってきます。遠視の遠用眼鏡を掛けたほうが、裸眼と近用眼鏡との度数差が少なくなりますので、老眼鏡をはずした時にクラクラせず、更に良く見えるようにきちんと合わせた老眼鏡も使いこなせる場合が多いです。
DSC_0040 【現在使用している眼鏡は2本】

初めて作った老眼鏡
【右眼】+1.00D
【左眼】+1.00D

2回目に作った老眼鏡
【右眼】+1.50D
【左眼】+1.50D

まず、初めて作った老眼鏡は+1.00Dです。視力検査時の雲霧状態からの視力変化を見ると、
+2.50D⇒0.2 +2.00D⇒0.4 +1.50D⇒0.6 +1.00D⇒0.9 +0.75D⇒1.2 +0.50D⇒1.5
この+1.00Dで遠方視力を測定してみると両眼で1.0の視力が得られました。+0.50Dで裸眼と同じ視力1.5がでますので、お持ちの+1.00Dの老眼鏡は遠くの視力を少し抑えて室内に焦点が丁度良く合っている眼鏡になっていたのです。

ポイント!
裸眼で過ごすより楽であれば、+1.00Dを家の中で掛けていたほうが眼精疲労が起きにくいですし、ご本人曰く「楽だから、家でこの眼鏡かけて歩いちゃってるんですけど・・」これは間違っていない事ですよ。と伝えました。遠視の矯正と老眼鏡のレンズは基本的に凸レンズ(プラスレンズ)のため、このような場合に限り可能な方法です。
DSC_0040 完全矯正は、
【右眼】(0.8×+2.25D)
【左眼】(0.8×+2.25D)

この+2.25Dの内訳は、+0.50Dが遠視の分で、+1.75Dが年齢分の老眼度数。近方視力測定は、眼から33cmの距離にて『ひらかな万国式近点検査表』を用いておこないます。2回目に作った老眼鏡+1.50Dでの近方視力は片眼0.5ずつ。少し弱めですが度を強くするとパソコン画面がぼやけてしまうので、ご本人はこの老眼鏡が現在いちばん使い易いそうです。

ポイント!

既製品の老眼鏡というのは、使う人の遠方度数が±0.00(正視眼)であることを想定して作られています。左記のように遠視がある場合、その遠視の分を足した実年齢よりも強い老眼度数が必要になります。

 

視力の遠視化とは、角膜や水晶体の屈折が遠視(凸)の方に変化する加齢性遠視。もともと遠視の眼は更に遠視が強まり、もともと近視の眼は相殺され近視が弱まる形で現れます。-1.00D ~ -2.00D程度の軽い近視の場合、相殺が上手く行き眼鏡が不要になる事があります。
【もともと遠視の眼は更に遠視が強まる 】⇒ 視力が良かった眼 ⇒ 裸眼視力の低下
【もともと近視の眼は相殺され近視が弱まる】 ⇒ 今より近視が弱まる ⇒ 裸眼視力の向上
■もともと視力が良かった眼が遠視化すると視力低下のため遠用眼鏡が必要になることもある。
■もともとの眼が近視で遠く用の眼鏡を持っていたが、最近は裸眼でも困らなくなってきた。(※近視の強さで個人差あり)
このような変化をもたらします。