■フレーム交換の難しさ

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1)眼鏡一式 2)レンズのみ交換 3)フレームのみ交換
この中でいちばん難しい作業が、3)フレームのみ交換 です。カットする前のレンズというのは凸レンズで直径65mmや70mm、凹レンズでは75mmや80mmが標準です。この丸生地レンズを御客様が選んだフレームの形にカットされて眼鏡は出来ているのですが、眼鏡処方せんには、矯正度数のほかに「PD」という表記があります。これは瞳から瞳までの距離「瞳孔間距離」を示すもので、レンズの光学中心を指示された距離で合わせ、指示された度数で作製するというものが「眼鏡処方せん」です。処方せんでなくても、既製品以外の眼鏡は全て御自身の瞳孔間距離に合わせて作られています。
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削る前の大きい丸レンズは、装用者の瞳から瞳の
距離を合わせて削られます。
瞳から瞳までの間隔は人
によって56mmだったり
65mmだったりさまざま
です。
さらに、「乱視」がある人
は、乱視というのは分度器
のように「軸度」がありま
す。この軸度も合わせた上
でレンズはカットされてい
るのです
例として、乱視検査で乱視
表の横方向が濃く見えてい
る場合は、乱視軸90°に
合わせたレンズになってい
ます。

乱視には、さまざまな角度があり、乱視がある場合は近視眼や遠視眼のどちらにも乱視は加わります。フレームだけを交換する場合、この乱視軸度が狂わないようにしなければなりません。
 

フレームだけを交換する場合、乱視軸度の他に、「PD(瞳孔間距離)]のズレにも注意しなければなりません。

 

Bridge  現在使っている眼鏡(PD59mm) Bridge (1)鼻幅の広いフレームへ移し替えるとPDは61mm 現在ご使用の眼鏡の鼻幅が16mmで、PD59mmで作製されているとして、フレームのみの交換を希望され、「このフレームにしたい・・」と決めたフレームの鼻幅が18mmだった場合、PDは61mmになってしまいます。使用していたフレームより鼻幅が2mm広いフレームなので、光学中心から光学中心までの間隔も広くなるからです。フレーム交換というのは、丸生地レンズから作る眼鏡一式と違って、今使っている眼鏡の玉型にレンズがカットされている分、眼鏡一式作るよりも難しく、技術を必要とします。

 

ナイロール枠のレンズを、縁なし枠に移し替える

以前のレンズ(遠近両用)のフィッティングデータを確認。
今まで使っているナイロールフレームが痛んできているが、レンズの度数は具合が良く、レンズにはキズ等があまりないのでそのレンズを生かしたいとの事。
使っていたレンズが遠近両用の場合、必ずレンズ内の遠用と近用の位置を再度印すこと。

DSC_0040 ナイロールフレームから、縁なしフレームへレンズを移し替えます。


DSC_0040 このナイロールフレームに入っているレンズだけを使います。


DSC_0040 目は、ここの位置に合わせてレンズはカットされています。PD(瞳孔間距離)61.0mm 片眼30..5mmから真下に21.0mmで老眼部が全部入っています。


レンズの移し替え

DSC_0040 このナイロール(溝堀り)レンズの側面溝も平らにします。


DSC_0040 遠近両用レンズは、このように度が入っている部分が決まっていますから、削ってしまわないように気をつけます。


DSC_0040 DSC_0040 右レンズ、左レンズの順に穴をあけ、組んでいきます。ナイロールフレームのレンズを縁なしフレームへ移し替えました。




 
 

縁なしフレームの枠交換は、特に難しい

DSC_0040 縁なしフレームのレンズには「穴」があけられていて、ネジを穴に通してレンズ側面とフレームをピッタリ接地させて六角ナットで固定しています。今お使いのフレームにだけピッタリとなるように作られているわけです。穴のあいたレンズを使っての枠交換は、特に難しい作業になります。
まず、使っていたフレームからレンズを外します。交換を希望された新しいフレームにそのまま組んでしまうと、全くレンズとフレームが接地しない箇所があります。その箇所をピッタリ接地させる作業を行ないます。
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御希望のフレーム レンズと枠が接地しない。 隙間と同等分、穴の位置をずらします。 現在の穴を埋める作業を行なってから、新たな穴をあけます。 ピッタリと接地しました。


 

オールメタルフレームから、ナイロールフレームへレンズを移し替える。

DSC_0040 DSC_0040 (左)今までお使いのオールメタルフレーム(枠あり)から、(右)ナイロールフレーム(下半分に枠がない)へレンズを移し替えます。オールメタルに入っているレンズにはヤゲン(お山)が立っていて、ナイロールフレームに入っているレンズには「溝」が彫られています。オールメタルから⇒ナイロールへ、レンズを移行するには「溝」を作る作業が必要になります。
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これがヤゲン(お山)です ナイロールフレームに組み
込むレンズは溝掘りレンズ
溝を掘るためヤゲン(お山)
を平らにします。
溝を掘ります。 レンズの移し替えが完了。