裸眼視力測定について

視力検査の時に、「眼を細めないで下さい!」と、言われる理由

眼を細めると見やすいのは何故?

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眼を細めない状態 眼を細めた状態


眼に入る光線は様々な方向から入ってきます。
特に上下の光線は真っ直ぐに入ってくる光線に比べて網膜の前後に焦点を結ぶ傾向があります。真っ直ぐに入ってくる光線は網膜上で焦点を結びやすい傾向にあります。

上記画像のように、眼を細めることによって像がぼやけやすくなる邪魔な光線(上下の光線)を排除でき、網膜上で焦点を結びやすい光線(真っ直ぐに入ってくる光線)を集めることによって、普段ぼやけて見えていた物が鮮明に見えやすくなるのです。

眼を細めると、カメラで例えれば絞りをしぼってピントを合わせた状態を作り出します。
眼から入る光の量が少なくなるので、暗い感じにはなるのですが、ぼやけて見えてしまっている量も減らすことができるので、対象の物体が見やすくなります。裸眼視力を測る時に、「眼を細めないで下さい!」と、言われる理由がこのためです。
見にくくなってくると自然に眼を細めて頑張って見てしまいます。裸眼視力の測定は無理ぜす読めるところまでで良いのです。

眼を細めると、不自然な結果になります。

R)裸眼視力0.6
L)裸眼視力0.6

R)sph-2.00D 矯正視力1.2
L)sph-2.00D 矯正視力1.2
※裸眼で0.6見える場合、1.2の視力が得られる度数はsph-1.25Dくらいです。裸眼視力と矯正視力の辻褄が合わなくなります。


眼を細めないで測ると

R)裸眼視力0.3
L)裸眼視力0.3

R)sph-2.00D 矯正視力1.2
L)sph-2.00D 矯正視力1.2
※sph-2.00Dの矯正度数が必要な眼の裸眼視力は、通常0.3くらいです。


その人の正確な見え方を知るための「裸眼視力」。大人にしても子供にしても、この変化を見て行く事は重要です。子供の場合はメガネを掛けるタイミングやレンズを取り替える時期を年齢(学年に)に応じて、「裸眼視力」「矯正度数」から眼科医は判断します。大人の場合は、遠方の裸眼視力と矯正度数、近方の裸眼視力と矯正度数を見ながら、白内障の進行具合や老眼鏡をかける時期等を判断します。
「裸眼視力」というのは、検眼の第一歩目であり、この裸眼視力をもとに眼の屈折状態を頭の中に描く大切な検査です。視力検査の時は決して眼を細めて無理して見ないで下さい。※(メガネをかけている場合も同様です。)